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執筆者の写真P-Lab Admin

おにぎりアクションに参加してみようと思った理由。

更新日:5月28日


A girl smiling with Omusubi

自分でもちょっと不思議。

何故かな。

自分なりに理由を考えてみることにした。

浮かび上がってきたのが下記の三つの理由だ。いろいろなモノのつながりと、自然で無理がない仕組みがそこには見える。


①おむすびが大好き

おむすび、おにぎり、両方とも使われているが、おむすびの方は「お結び」からきていて、人と人の良縁を結ぶ縁起のいいもの。一方、おにぎりは単純に「お握り」かと思いきや、「鬼切り」から来たという説もあるらしい。鬼退治で握り飯を投げつけたという昔ばなしから。とにかくこの「おむすび」、日本の代表的かつ手軽な食べ物だが、なかなか奥が深い。形も具も多種多様。握り方も、ただ握ればいいというわけじゃない。


そしておむすびと言えば佐藤初女さん。福祉活動家として様々な賞を受賞され、本も何冊か執筆された。彼女も、おむすびに心を込めながら、人の心の扉を開ける活動をされていた。「食べる」というのは空腹を満たす行為に留まらず、作ってくれた人の想い、食材のお陰で活かされていることへの感謝、そして、一緒に食べることで共に過ごす時の流れ。いつでもどこでもその気になりさえすれば、「つながり」によって「生かされている」ことを自覚し、感謝できる魔法をかけてくれる食べ物のひとつ。美味しく、手軽で且つなかなか深い食べ物だ。


ちなみに、私の身近な人なひとにはバレているが、私は長身の割に手が異様に小さいので、作るおむすびは、食べやすいけれどいつも子供サイズ(笑)。


②お金の循環方法が好き

今年、「可能性を生きる」ことに何かしらの思いをひっそりと胸に抱く友人たちとポッシビリティラボラトリーという会社を立ち上げた。これを通して、ビジネスを「生き甲斐」として、社会に関わり続けていくことを始めたところ。とはいっても、慈善団体ではないので、この「生き甲斐」活動を続けていくために、しっかりと向き合いたいのが「お金」。生きるために必要な糧としてだけでなく、人と人との関係性を育み、可能性を広げる一つのリソースとして、お金を、そしてその力を、もっと活用できないか、と考え続けている。サービスの提供者と受け手の間でやり取りされるものは、「サービス」と、それに対して支払われる「お金」。こうした一対一のやり取りだけではなく、最低3点でやり取りしたら、サービスに対する想いや、それを受けた人の気持ち、といった目に見えづらい価値が目に付きやすくなるのではないだろうか。


このおにぎりアクションでいえば、協賛企業が中継組織のNPOに直接お金を払い、NPOが「給食」という形で待っている人たちに届ける、という通常の過程に、関係者として、新たにもう一つのグループを本気で巻き込んでいる。このグループはどういう人たちかというと、世界で起きている状況を知りつつも「お金」というリソースではなかなか貢献できない、それでも「私にも何かできることがあるのでは?」と思う人たちだ。こういう関係者たちをつなげて流れを作るのに、「お金」がいい塩梅に循環の一部を担っていると、私は感じている。


③参加者と向き合いあるものを活かしたマーケティング

社会活動とか、社会貢献と聞くと、個人的にはちょっとかしこまった印象を受ける。でも、困っている人に、何かサクッと、大袈裟にならずにごく自然にできることはないかな、とはいつも考えている。そんな自分には、SNSでのおにぎりの写真投稿というのが、とっつきやすかった。実は似たようなことを考えている人たちは世の中に結構いると思う。


SNSで発信することが日常になっている人も多いという既にある現実。そこに、発信することで何かに役に立つという構造が加わり、それがそのままマーケティングにつながっている。実に無理のない美しい仕組みだと思う。これが、中継組織のNPOが広告費ゼロで始めたのに、4億円の広告効果が得られた理由だと思う。

 

「ただ、おむすびを作って写真を投稿しただけ」で、この世の中のどこかで人の役に立ててる。ここに「いいことだからあなたもやりなさい!」という静かな強制力を私には感じられない。


そして、おむすびを通して、おむすびの受け手である娘との間に、ほんの些細な会話が生まれる。写真が嫌いという十代の娘に「こんなことで世の中の役に立つらしいよ~」というと、しぶしぶ、を装いながらポーズしてくれる。それを私が写真に収める。そんなつながりから小さな笑顔が自然に生まれる。


この感覚が私には心地よい。


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