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夏の終わりのまなびらき実施報告

更新日:10月3日

manabiraki

2025年9月28日(日)に「夏の終わりのまなびらき」を開催しました。

Possible Worldのホストを中心に集まり、それぞれの実践や探究を持ち寄りながら、多様なテーマで学び合う一日となりました。


開催概要

  • 日程:2025年9月28日(日)9:45-16:00

  • 会場:zoom

  • 参加対象:ポッシブルワールド・ゲームホスト


当日のプログラムとハイライト

1)子ども向けの本気Possible World(セカン!)

10〜18歳を対象にしたセッション。ゲームを通じて一つの世界を構成し、大人としての自由と責任を体感。その後「6つの大切なこと」に基づいた対話が行われ、達成感や悔しさ、責任の重さを振り返りながら、未来の大人像について意見が交わされました。


2)90分でサクッとPWDS!(まっと)
京都情報大学院大学でのSDGs教育実践を紹介。専門科目が多く時間が限られる学生に対して、予習→本番→復習の三部構成で90分に凝縮したカリキュラムを提示しました。参加者からは「正解思考を避ける進め方」や「時間の使い方」について意見が寄せられ、短時間でも学びを深める工夫について活発な議論が展開されました。

3)PossibleとImpossibleの「あいだ」を考える(むね)
「あいだ」を「すきま型」「どちらも型」「からっぽ型」の三つに整理する考え方を提示し、それを応用して「possibleとimpossibleの間」にある現象を考察。抽象概念を具体的に捉え直す試みは参加者の思考を刺激し、「自分の実践に重ねて考えられる」との声も聞かれるなど、探究的な雰囲気が広がりました。

4)共生社会について考えてみよう(らーこ)
移民をテーマとしたワークショップ。移住者側が急激な環境変化を体験する一方、元住民側は静かにゲームを進める傾向が見られました。資源のやり取りの難しさや、流入資源への複雑な感情、両者のコミュニケーション不足が浮き彫りとなり、社会的分断や摩擦の現実を考えさせる内容となりました。

5)日常を疑い行動を促すデザイン哲学(TAKEZO)

建築やソーシャルデザインの経験、大学での授業事例を紹介しつつ、即席のアイデアソンや予算ゼロでの地域活動などを実践例として共有。「当たり前を疑い、余白をデザインする」ことで人々が当事者となり、小さな行動が大きな波紋を生むことを熱く語り、参加者に強い印象を与えました。


6)意識を向けることの可能性(トシ)

チェックインで「意識の対象」を言葉にした後、左手の指に意識を向けるワークを体験。多くの参加者が指の長さの変化を感じるという驚きの共有から、「意識を向ける」ことの力や無意識との関係、メタ認知の重要性に至るまで、深い対話が展開されました。


7)PW海外ではどんな感じ?(aya)

海外でのPossible World体験会を紹介。インターネット接続が不安定な中でも、参加者はゲームを通して自己の価値観や行動様式を探求し、振り返りで学びを共有しました。特に「頭(知識)」「胸(感情)」「肚(コミットメント)」を総動員することで、より深い理解と行動変容につながるという考え方が強調されました。


集合写真

参加者の声

「普段は会えない方々の話を聞けて、新鮮でとても刺激的でした。インスパイアされる一日でした!」

「自分の考えをまとめるきっかけになったし、他の人の話を聞くことで気づきが広がりました。学びって健康にも良いんだな(笑)って思えるくらい、体調まで良くなった気がします。」

「多様な角度からの話題に触れ、自分も一緒に考えることができて良い刺激になりました。Possible Worldを通じて集まる人たちの視点を、もっと知りたいと思いました。」

「短い時間でしたが、久しぶりに皆さんと交流できて本当に楽しかったです。」


まとめ・今後に向けて

今回の「夏の終わりのまなびらき」では、7人の発表を通じて多様な視点が交わり、参加者同士が互いに学び合う時間となりました。

ゲーム体験から哲学的な探究、地域での実践、海外での事例紹介まで幅広いテーマが展開されましたが、共通していたのは「可能性を開き合う」という姿勢。

参加者の声にもあったように、異なる立場や経験を持つ人の話に触れることで新しい気づきが生まれ、自分自身の考えを見つめ直すきっかけになりました。

また、学びが単なる知識にとどまらず、心身の活性や行動の変化にまでつながることが実感されました。

これからも、Possible Worldを軸にした場づくりを続けながら、国内外の仲間とともに「学びの可能性」を探求していきます。


次回のまなびらきにも、ぜひご期待ください。


主催者より(あすか)

発表者としてご参加いただいた皆さん、そして参加者として関わってくださった皆さん、本当にありがとうございました。

春頃に構想を始めてから、あっという間に夏の終わりを迎えました。自由度は高くありつつも、「当日にどうすれば深くて楽しい時間を作れるのか」と手探りで考え続けた半年間だったように思います。

当日は、皆さんが普段から人前で話したり、ファシリテーションをされていることもあり、安心して豊かな時間を過ごすことができました。1日オンラインでの開催はどうしても疲れやすく、参加のハードルも高くなるのではと心配していましたが、発表をしなかった私自身が一番楽しませてもらい、Possible Worldの今後に生かせるたくさんのヒントや可能性に気づかせてもらいました。

またこんなふうに、深くて、マニアックで、楽しい場をつくっていきたいと思っています。一緒に取り組んでくれる仲間を募集していますし、見学参加も大歓迎です。

あらためて、ありがとうございました。

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