「迷惑をかけない」ことと「波を立てない」ことは、同じ意味なのだろうか
- P-Lab. Admin
- 12月8日
- 読了時間: 2分
ポッシブルワールド 夏の終わりのまなびらき セカン!さんセッションレポート
2025年9月28日に開催されたポッシブルワールドのゲームホストによる「夏の終わりのまなびらき」
トップバッターを務めたセカン!さんは「子ども向けの本気 Possible World」というテーマで、10歳から18歳を対象にしたセッションプランをシェア
テーマは、「影響」と「責任」子どもたちが世界とつながる感覚を、体験を通じてつかむ時間でした

“6つの大切なこと”から始まる場づくり
セッションのはじめに共有されたのは、「6つの大切なこと」
I(アイ)メッセージで「私」を主語で話す
できるだけ、そのまま聞く
まとまってなくてOK
正しくなくてOK
考えは途中で変わってもOK
黙っててもOK
対話を安心して行うためのルールが、シンプルな言葉で置かれました
参加者は「今日はティーンエイジャーに戻ったつもりで」と声をかけられ、9人の大人は子供に返って行きます
ポッシブルワールドはゴールが一人ひとり違う“人生ゲーム”
体験の中心は、リアルとカードを組み合わせたゲーム「ポッシブルワールド」
人生ゲームのようですが、違うのは「ゴールが一人ひとり異なる」こと
お金を集めたい人もいれば、環境を守りたい人もいるそれぞれの選択の積み重ねが、最終的に“世界の状態”を変えていきます
終了時、経済・環境・社会という3つの指標のバランスが表示され、「自分の達成」と「世界全体の結果」が一致しないことも
交わされた言葉
対話では、さまざまな声があがりました。
「助けたつもりなのに、受け取ってもらえなくて悲しかった」
「責任って何なんだろう」
「大人になれてる大人っているのかな」
一つひとつの言葉が、問いのかたちをして場を巡りました
セカン!さんは、「空気を読む」だけでなく、ときには“空気を破る”ことも責任のひとつだと話します
波は立つ。だからこそ、自分らしい波を立ててほしい——。
影響を意識する自由
セッションの終盤では、「私たちは1日に3万回もの意思決定をしている」という話が紹介されました
食べ物を選ぶこと、ニュースを選ぶこと
その一つひとつが世界に小さな波を起こしている
責任とは、波を恐れることではなく、波を立てている自分に気づくことかもしれません
そして、問いは続きます
誰かのためを思って選んだ行動は、本当にその人を幸せにしているだろうか
「迷惑をかけない」ことと「波を立てない」ことは、同じ意味なのだろうか
私たちは今日、どんな波を立てているのだろう




