導入なし、ゲーム説明なし、60分。それでも気づきが生まれる場、ポッシブルワールド・ジャムセッションは、なぜ生まれたのか?
- P-Lab. Admin
- 5月2日
- 読了時間: 3分
更新日:5月8日

「体験しないと、良さが伝わらないんです。」
そんなもどかしさが、私たちの中にずっとありました。
過去2年間、私たちは「ポッシブルワールド・ディスカバリーセッション」をさまざまな場で届けてきました。でも、そのたびに聞こえてきたのは——
「価値が分からないものに、2時間を使うのはハードルが高い」という声。
たしかに、ポッシブルワールドは体験型。どれだけ説明しても、誰かの「Kizuki(気づき)」を、別の誰かにそのまま届けることはできません。なぜなら、その気づきこそが人それぞれだからです。
私たちはこの悩みとずっと伴走してきました。
体験してみないと良さが分からない
→ 良さが分からないから導入できない/ホストにチャレンジできない
という、「閉じたループ」がそこにはあったからです。
でも、一度体験すれば、その感触は深く残ります。じわじわと、そして確かに。
多くの参加者が、セッション後にこう言ってくれます。
「もっと対話したかった」
「もう一度ゲームをやりたい」
「2時間じゃ足りない」
そんな声から生まれたのが、ポッシブルワールド・ジャムセッションです。
削ぎ落として、残す。それでも気づきが生まれる場
「60分だけ」に挑戦してみよう。 そして、あえていろいろな要素を削ぎ落とし、コアな体験と対話だけを残すという設計にしてみよう。
このジャムセッションの中心にあるのは、すでに体験した人たちの再会と共創の機会。
気軽に集まり、対話し、深める。そして、新たなイノベーションの芽が育つような「共創のはじまり」の場をつくりたかったのです。
一方で、未体験者も歓迎したい。その思いも変わりません。そのために、基本的な流れがわかるショート動画も用意しました。
もちろん、セッションには経験者と未経験者が混ざることもあります。レベルも、理解も、スタート地点は違います。最初は少し不安でした。でも、ある時ふと思ったのです。
これこそが現実のプロジェクトのはじまりそのものだ
プロジェクトのはじまりに似ている
現実のプロジェクトも同じです。 始まりの場にいるメンバーは、背景も経験も理解度もバラバラ。
長く関わってきた人
今回が初めての人
勉強してきたけれど実践は初の人。
このセッションは、そんなリアルな「チームのはじまり」をも、どこかで体現することになるのです。
そして迎えた、初のジャムセッション
今回のジャムセッションは、3か国・4名をつないで実施しました。 そのうち1人は、ポッシブルワールド初体験。
60分後、そこにあったのは、やはり—— 「気づきが生まれる場」でした。