“ルールの書き換え”が人を巻き込む|Wickedとポッシブルワールドが示すもの
- P-Lab. Admin
- 3月16日
- 読了時間: 3分

映画『Wicked』をもうご覧になられましたか?
あの物語が魅力の一つが、「これまで善だと思われていたものが、実は違ったかもしれない」という視点。
言い換えれば、物語そのものの“ルール”が書き換えられていく感覚があります。
こうした再解釈の力は、現実の仕事や組織、関係性の中でも、大きな意味を持ちます。“ルールを自分で書き換えられる場”は、人の関わり方そのものを変えていくからです。
それは、ただ自由であるということではなく、「自分がプレイヤーである」という実感が持てる場。ポッシブルワールドでは、そのような場をどうつくるかのヒントを与えてくれます。
ルールが変わると、世界が変わります
ポッシブルワールドでは、「今あるルールは自分自身が作った前提にすぎない」という感覚があります。
そして、それらは“書き換え可能なもの”として扱われています。
たとえば、一般的なゲームで「ゴールにたどり着くこと」が目的だとします。
でも、そのゴールの意味を問い直し、「もっと面白いルールに変えてみたら?」という発想が、ポッシブルワールドでは起こりえます。
現実の仕事や組織でも、「こういうものだから仕方がない」とされているルールが、実は変えられるものだったとしたらどうでしょうか。
そこに、人の創造性や主体性が一気に立ち上がってくる可能性があります。
人が関わりたくなる場とは
人が自然に関わりたくなる場には、ある種の構造があります。
たとえば、
自分の行動が世界に影響する
他者との関係の中で物語が進んでいく
自分なりの役割や立ち位置を見つけられる
こうした構造があると、人は“巻き込まれる”のではなく、自ら関わりたくなるのではないでしょうか。
それは、一方的な提供ではなく、共に創っていける余白がある場とも言えるかもしれません。
小さなルールの書き換えから始めてみませんか
大きな仕組みを一気に変える必要はありません。まずは、自分の仕事や関わっているコミュニティの中で、
「このルールは本当に必要なのか」
「もっと自由なやり方はないか」
「ここに“遊び”を取り入れるとしたら?」
そんな問いを立ててみるだけで、場の空気が変わっていくかもしれません。
Wickedのように、“語られてこなかった側”の視点を持つことが、ルールを見直す第一歩になるのではないでしょうか。
こうしたテーマについては、「ポッシブルワールド」のゲームホストとして活躍されるコミュニケーションデザイナー坂本さんとのラジオの中でも語り合いました。「ルールって、もっと柔軟に扱っていいんだな」と感じた方は、よろしければこちらも聴いてみてください。
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