可能性の芽を、条件で摘まない。「資金の不足を、可能性不足にしない」ための選択
- 3 日前
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P-Labが大切にしているモットーの一つに、
「資金の不足を、可能性の不足にしない」
という言葉がある。今年に入り、この信念の価値を改めて実感する機会に恵まれた。今回は、そのエピソードを一つ、ここでそっと分かち合いたい。
舞台は、スカンジナビアにある大学の医学部。
私たちの提供する「ポッシブル・ワールド」のディスカバリーセッションを体験したあるチームメンバーが、その効果に大きな可能性を見出し、揺るぎない信頼を寄せてくれた。それだけでも、心からありがたいこと。
彼らの願いは、この体験から得られる学びを、卒業を控えた学生たちに届けること。しかし、現時点では学内の全関係者が導入に積極的というわけではない。まずはさらに理解者を増やし、正式な予算を確保するための「実証実験」が必要な段階にいる。
実は、これとよく似た光景を以前にも経験している。
ニュージーランドのオークランド大学への導入のきっかけとなった出来事だ。 オーストラリアのゴールドコーストで開催された国際会議で、ポッシブルワールド体験のデモセッションを提供する機会に恵まれた。そこにいた参加者の一人が、体験後このプログラムのポテンシャルを信じ、
「自分がニュージーランド導入の旗振り役になりたい!」
と名乗り出てくれたのである。
そこから、私たちは、お互いが持っている知恵とネットワークを持ち寄り、パイロットセッションをデザインした。まずは学生と大学スタッフに向けてこれを実施した。そこで確かな手応えを感じた彼は、その後しっかりと予算を獲得。現在では、プロジェクトマネジメントやシステム思考の講義にこのプログラムが組み込まれ、彼独自の視点で進化させた学びが学生たちに提供されている。
誰かが可能性の種を受け取り、その場所に合った豊かなやり方で育ててくれる。
これこそが、私にとってはこの仕事の最大の醍醐味である。
こうした「出会い」や「ご縁」、そして何より「可能性を信じること」が、私たちの事業を育て、続けていく本質なのだと実感している。
話をスカンジナビアの医学部に戻す。
彼らは今年12月の実証実験に向けて計画を進めている。本来であれば、その準備のために自己学習プログラムやサブスクリプションの費用が必要だが、定価で購入するだけの予算は現状確保できていない。
しかし、オンラインミーティングの最中、彼らは現在の予算状況を包み隠さず共有してくれた。その潔い行動の奥にある誠実さや純粋な意図、そして見栄やこだわりのなさは、私の心に染み渡った。
「この人たちと、共に未来を空想してみたい」
そう、心から思えたのだ。
ここで一つ、明確にしておきたいことがある。
私はこれを、「慈善事業」として引き受けたわけではない。もちろん、将来的にそうした社会貢献が十分にできる規模にまで事業を育てたいという願いはあるが、今はビジネスとしての基盤をしっかりと育てることを大切にしている段階である。
それでも今回、私が彼らの背中を押そうと決めた理由。
それは、このパイロットセッションが彼らの目指す変容の「最初の一滴」になると空想することが、純粋に「楽しい」からである。
P-Labの使命は、その一滴が波紋となり、大きな波となって広がっていくための「いい原因」を、全身全霊でサポートすること。波紋が広がれば、そこには必ず新たな人のつながりが生まれ、健やかなお金の流れも巡ってくるはずだ。
きっと、オモシロい展開になる。私はそう信じている。
どんな世界も私たちの意識と行動次第 ポッシブルワールド




